インドのマンモハン・シン(Manmohan Singh)前首相が昨年12月26日92歳で死去され、28日国葬が行われました。
シン前首相は、デリー大学教授等の経済学者から中央政府の官僚となりインド中央銀行総裁等を経て、上院議員として財務大臣等を歴任の後、2004年首相に就任し2014年まで2期10年務めました。水色のターバンがトレードマークのシーク教徒で、ヒンドゥー教徒以外の初の首相として、社会主義色が強かったインド経済を自由化すること等により、高い経済成長を実現しました。
シン前首相は在任中、2006年に安倍元首相と戦略的グローバルパートナーシップに賛同し、インドの高速鉄道や産業大動脈構想を推進する等、日印両国の政治、安全保障、経済及び国民間の交流など幅広い分野で貢献しました。モディ首相も、「シン前首相は、人々の生活を向上させるために多大な努力をした、インドの最も優れた指導者の一人」との追悼を述べています。
シン前首相の誕生日を祝うモディ首相
(Photo: Deccan Herald)