7月23日、インドのシタラマン財務大臣が、2024年度の新しい予算案を議会に提出しました。
例年通り2月1日に発表された予算案は総選挙前の暫定予算であり、今回表明された予算案が審議され正式な予算として決定されます。
インド経済の発展が国民全体の生活改善に結びついていないことから、総選挙でモディ首相が率いるインド人民党(BJP)が単独過半数を確保できませんでした。地域政党等との連立政権となったため、農民や地方政府を重点とした暫定予算案の修正が行われています。
歳出予算の総額は、暫定予算の1.1%増の48兆2100憶ルピー(約87兆円)であり、雇用創出に約3.8兆円や農村開発に約2.9兆円と重点配分されています。
人口の拡大が続くインドが、真の先進国になるためには、人口の6割を占める農村の発展と貧困層の生活改善が必要です。加えて、新年度予算により若年層や女性の活躍の場が広がることが期待されます。
(新年度予算案を提出するシタラマン財務大臣 写真:The Indian EXPRESS)