インド政府は、4月11日、国内の需要増に伴い抗ウィルス薬「レムデシベル」の輸出を禁止しました。現在、インドではコロナウィルス感染者がムンバイのあるマハラシュトラ州などで急増しており、この治療薬として認められインドで生産されているレムデシベルに対する需要も急増しています。
レムデシベルは、WHOがその効果について少ない(又は効果がない)と発表しているものの、インド保健省は、当面レムデシベルの需要は増加することが予想されるため、感染が落ち着くまで、輸出を禁止すると述べています。
もっともWHOに対する信頼感、新型コロナウィルスの発生源を巡る調査について日米英など14カ国が再調査を求めたように、明らかに低下しており、レムデシベルの効果についてもWHOの報告は全く信頼されていないと言っても過言ではないでしょう。コロナウィルスに感染して重篤化する者の親族は藁にもすがる思いでレムデシベルを入手しようとし、その結果、闇市場までできているとあれば、インド政府の輸出禁止措置は止むを得ないとみるのが妥当と思われます。
(AFP photoから転載)
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