年明けのお正月(1月1日)は、新型コロナウィルにより例年通りとはいかないまでも、日本の全国的な伝統行事です。インドでは、1月1日は祝日になりますが、特別に行事等として祝う習慣はありません。ただし、最近では大みそかに花火を打ち上げたり、集まってカウントダウンしたりする若者も増えています。
多民族、多文化、多宗教のインドでは、それぞれの伝統的な新年行事があり、ヒンドゥー教を主体としたインド最大の新年を祝う行事ディワリDiwali(2020年は11月14日)、シーク教のバイサキーBaisakhi(4月14日)のほか、地域・州独自の行事もあります。日本のように全国一斉に休日としないのは、インドには多数の宗教が存在するため、その宗教ごとの休日を定める必要があること、地域ごとの特性が大きく異なり話す言葉まで違うという現実があり、それぞれの地域に根付いた伝統と慣習を考慮する必要があることによります。ちなみに、インドの国としての祝日(National Day)は、共和国記念日(1月26日)、独立記念日(8月15日)、マハトマ・ガンジー生誕日(10月2日)のみです。この3日の祝日を含み、中央政府は14日の国の祝日(休日)を以下のとおりと定めています。
1. 共和国記念日
2. 独立記念日
3. ガンジー生誕日
4. ジャイナ教祖生誕日
5. 釈迦生誕日
6. クリスマス
7. ヒンドゥー教ドゥセラ祭
8. ディワリ
9. 聖金曜日
10. シーク教祖グルナナク生誕日
11. イスラム教断食明け祝祭日
12. イスラム教犠牲祭
13. イスラム教新年
14. イスラム教モハメッド生誕日
上記これに加えて、雇用福祉調整委員会が選定した祝日の中から州政府が選定する3日間の祝日と個人(被雇用者)が選択できる2日間の休日があります。
インドの企業や政府機関を訪問する場合は、訪問先や取引先の祝日カレンダーを事前にチェックしておいた方が良いでしょう。
(india.com)