2020年11月19日現在、インドの新型コロナウィルス累計感染者数は8,958,483人であり、世界で2番目に多い状態が続いています。
米国を初めとして新型コロナウィルス用ワクチンの開発が最終段階に入ったことが伝えられていますが、インドにおいても開発が進められています。
11月16日、インドのワクチンメーカーBharat Biotechは、インド初の新型コロナウィルス用ワクチン コヴァクシン(Covaxin)の第3相試験を開始したことを発表しました。
新しいワクチンを開発するためには、基礎研究や動物での試験の段階を経て、人に対する安全性や有効性を確認する治験(臨床試験)が必要です。治験には3つの段階があり、健康な人を対象とした第1相試験、少人数の患者を対象とした第2相試験、大人数の患者を対象とした第3相試験に区分され、第3相試験は最終段階になります。新しいワクチンの第3相試験のために、インド全土で18歳以上の成人26,000人のボランティアが参加しています。
インドは世界有数のジェネリック医薬品やワクチンの製造国で、肺炎、風疹、ポリオ等多くのワクチンを輸出しています。新型コロナウィルスのワクチンとして、インド固有のワクチンが早期に承認されることが期待されます。
(republicworld.com)