南インドのタミルナドゥ州クヌール(Coonoor)在住のMs. Kayoko Terauchi D' Rozario様(以下「かよ子さん」と呼称)さんから以下の情報が入りました。かよ子さんは当社代表がインド国防幕僚大学(クヌールから車で10分のところに所在)に留学した時に随分お世話になった方で、JICAや日系企業の通訳・翻訳業務をされていました。ご主人はインド商船会社の船長、香港、シンガポールでの船舶マネジメント会社の重役を経て、現在マリン・コンサルタントとして活躍されています。
クヌールは紅茶で有名なニルギリ高原に所在する標高1,800mの町であり、年間を通じてとても過ごしやすいところです。
【かよ子さんからの情報】
こちらは完全ロックダウン67日間の後、解除第二段階になっていますが、後戻りしそうな状況です。この前の日曜日から毎週日曜日は完全ロックダウンに戻りました。日曜日だけなので、不便はありませんが、あまりの静けさに気味の悪い感じがありました。インドの人口13億でパンデミックですから、生半可なことでは終息しないと思います。国際線の再開は早くて8月1日からと言われてますが、現在の状況ではそれも難しいのではと思います。
日常生活は、ほぼ、問題ありません。小売店もすべて開いてます。ただし、ホテル、レストラン、クラブ、ショッピングモールはまだ再開になっていません。何が欲しいかというと、気楽にちょっと食べるところが欲しいですね。もう何か月も自宅料理だけですわ。市場も、肉、魚屋以外は開いています。
このニルギリ地区はコロナの感染者の統計が100人を超しました。死者は1人。でもこれでチェンナイから人が入ると増えるのは目に見えています。ただし、この地区は外部とはある意味遮断されています。州を越えて移動はできませんし、コインバトールに行くのにも許可が必要です。だからここにいる限りでは安全ではないかと思っています。完全ロックダウンのときには庭にすくわれました。敷地内で歩き回って、運動をしていました。大都会の小さなマンションでは、うつ病になった人が多いと聞きます。
気候もよく、空気もきれいですからね。ガソリンを3月から一度も入れてませんわ。
また、中印国境紛争でインド内では反中国ムードが強くなり、中国のアプリ59種が禁止になりました。そして、インフラ関連のプロジェクトも中国企業が関連しているものも見直されています。ある意味、日本の企業のチャンスになるのではと思います。我々一般人レベルで中国製品の不買運動も始まりました。エスカレートしてアジア系の人達に危害が及ばないで欲しいと願っています。
かよ子