インドでは国民の大多数(約80%)がヒンズー教徒であるため、ヒンズー教徒の婚活事情が、インドの婚活事情といっても過言ではないかもしれません。
ヒンズー教徒は、「カースト内婚」を重視して結婚相手を選ぶ傾向が強く、通常、両親が個人的な知り合い等を通じて適任者を捜すケースや、新聞、雑誌、インターネットに求婚広告を掲載して相手を捜すケースが多いようです。
結婚相手を紹介するブローカーもあるようですが、結婚成立後の謝礼や手数料が目的で相手方の良い情報ばかり流すので信用度が低く評判が悪いそうです。
現地で生活されている方は新聞の日曜版等で求婚広告(Brides Wanted)を見た経験があると思います。
また「シァーディドットコム(shaadi.com)」などインターネットによる結婚相手紹介サービスも増えており、出身地(言語)、宗教、所属カースト等希望の条件に合った結婚相手を見つける手段として多く利用されているそうです。
このようなサイトでは世界中のインド系の人々を対象にマッチングサービスを提供できるため、グローバル化が進む現在利用者は増えているそうです。
最近はインドでも自由恋愛による結婚も増えつつあるとの報道もありますが、カースト制度が存在するかぎり、宗教、家柄(カースト)を無視した結婚は難しいのが現状のようです。