7月1日に東京都江東区のホールにて日本在住のインド人師弟による、南インドの古典舞踊・バラタナティヤムのアランゲトラム(公式なソロデビュー公演)が開催されました。
踊り手は17歳のP.スムリティ。幼少の頃より日本に住むスムリティは、6歳からギャネンドラ・バジペイの元でバラタナティヤムを学びはじめ、7年前からケーララ州政府公認Aグレードの舞踊家レスミ・ジョビィさんの元で研鑽を積んできたそうです。
アランゲトラムとは、インド古典舞踊を基本ステップから学び、基本演目を修め、いよいよ一人前の舞踊家として活動しますよという儀式であり、お披露目なのだそうです。
アランゲトラムまでに習得しなければならない課題は、アダブと言われる約50の基本ステップ。
そして、舞台は幼いころから学んできた演目を順に演じて徐々に難しい内容となる構成で作り上げられるそうです。
弊社大木は、P.スムリティに日本語のレッスンをしてご縁で、このお披露目式に招待されました。そこで初めてバラタナティヤムに接し、リズミカルで美しいステップ、手の動きと目の表情に終始釘づけになってしまいました。更に、教え子の約2時間のステージ、途中の衣装替えを除いてほとんどの時間を踊り通すスタミナのいる舞台、堂々と立居ふるまう姿に感動してしまいました。おまけに、舞台中盤で、スムルティの学校の校長先生や舞台奏者の先生方が居並ぶ前でスピーチをするという栄誉までいただいたのです。
大木から一言。
「アランゲトラムはインドの舞踊家にとって一生に一度の記念すべき晴れ舞台だそうです。他国に住みながらも、自国の伝統に真摯に向き合い継承する、ひたむきな教え子の姿は本当に素晴らしかったです。」
終了の証を師匠から受け取る様子(写真左)と、舞台でスピーチする弊社大木(写真右)。