政府の政策策定機関「インド行政委員会」の報告書によると、ニューデリーなど21都市で20年までに地下水が枯渇する恐れがある上、30年までに人口増加などにより水の需要は利用可能な供給量の倍になるという。約13億の人口を抱えるインドで、現在6億人が水不足に直面し、清潔な水を確保できないため毎年20万人が死亡しているとの報告書が13日までにまとまったそう。
インドでは5億5千万人以上が屋外で排泄しており、トイレの整備が進まない実態が、水質汚染を進めていると指摘される。
深刻なのは汚染で報告書が引用した別の水質調査では、世界122カ国中、インドの順位は120番目だったとのこと。インドの水の約70%が汚染されており、下水整備が進んでいないことから、廃水の3分の2が下水処理場ではなく、池や地下水などに直接流入し、汚染が拡大しているという。
水の汚染が心配されるインド、水道水は飲んではいけない!が常識ではあるが、インドで衛生的な飲料水を飲むにはペットボトルで購入するか、滞在が長い場合はウォーターサーバや浄水器の設置という方法となる。
日本では考えられないが、露店でペットボトルを購入する際は、ボトルのキャップの状態を確認し開けられていないものを購入することが必要で、レストランで出されるボトルも目の前でキャップを開けさせるか自分で開ける着意が必要。
また、インドの家庭の半数近くはトイレのない生活をしておりモディ首相は“Toilet first, Temple later”と唱え、トイレの普及に努めているとのことだが、弊社平野が2016年にウッタルプラデシュ州のカディマ地区農村を訪れた際、現地農家の主婦が「うちにはトイレがある」と満面の笑みで誇らしげにトイレを案内してくれたとのことで自慢のトイレだけにとても清潔に管理されていたそうだ。(写真参照)
参考:2018/07/13産経新聞