凄いことになりましたね。与党の敗北と野党の躍進は予想されていましたが、ここまで差が付くと思っていた専門家は少ないでした。
ナレンドラ・モディ氏率いるインド人民党(BJP)が単独で過半数(283議席)を占める議席を確保するという圧倒的勝利で幕を閉じました。これは強力な政府になりますね。
何故このような結果になったのでしょうか・・・
前政権の不振な経済政策、懲りない政治家/官僚の汚職・収賄、具体的な改善策を示せなかったことが挙げられます。特に経済について、前政権が旧態依然のばら撒き
政策を唱えていたのに対し、モディ氏は雇用を創出することにより農村を豊かにするという発想を貫きいたことが挙げられます。
グジャラート州首相時代の実績から、モディ氏なら、何とかしてくれるという期待票も多かったと思われます。
今後、インドはどう変わって行くのでしょうか・・・
ナレンドラ・モディ氏は、グジャラート州首相を務め、同州をインドで最も豊かな州にしました。この経験が国政でも活かされることは、まず間違いないでしょう。また、インド人民党はインドの主権について敏感な党であり、主権を脅かすような事象に対しては躊躇なく対応するでしょう。インド人民党は、1998年の核実験実施時の政権与党です。
簡単にまとめると、外資の導入も含めた積極的な企業誘致がなされ、国防力の強化にも積極策がとられるでしょう。
気になる日本との関係ですが、2000年に日本の森首相とグローバルパートナーシップ協定を結んだヴァジパイ首相は、当時の政権与党であるインド人民党です。
インド人民党は、単独過半数の強みを活かし、どこまで大胆な政策を推し進めて行くことができるか、これが今後の着目点です。