成長を続けるメディカル・ツーリズム
インドの医療技術は先進国に比し、決して劣らない分野も多くあります。
心臓のバイパス手術などはその良い例であり、欧米からも多くの患者がインドで手術を受けております。
同じレベルの医療が安価な価格で受けられるのであれば、患者の負担は当然減ります。
特に、英語を母国語とする人々にとって、英語のコミュニケーションに問題のないインドの医療は魅力です。
少し古いデータですが、2007年現在のインド・メディカル・ツアー利用者は45万人にもなっています。
価格は医療の内容により異なりますが、だいたいの目安として欧米の医療機関の1/3程度と思えば良いでしょう。
例えば、心臓のバイパス手術であれば、欧米の医療費が約18,000米ドルするのに対し、インドでは5,000米ドル程度でできるとされています。
おまけに、半年から1年ぐらい待つのが当たり前の英米に比し、待ち時間がほとんどないというのも大きなメリットです。
医師・看護師不足で悩むインドの医療業界ですが、メディカル・ツーリズムの需要は今後益々増えて行くでしょう。